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薬剤師という職業
薬学部が6年制になりました。医学部といっしょです。6年間も勉強しないと、薬剤師の資格がもらえなくなったんですね。
現場の薬剤師としては誇らしくもありますが、その一方で「大丈夫かいな?」という危惧も感じる今日この頃です。
端的に言うと「ペイしないよ!」ということです。
大金はたいて6年間(薬学部は留年率が高いので、場合によっては7~8年!)、一生懸命勉強して実習もこなして、国家試験もえいやっとクリアしてやっと手に入れた薬剤師免許。
そして病院か調剤薬局に就職して、待ち受ける現実とは・・・
「地味すぎ!」
かなりと言うか・・相当地味ですよ、この職業は。その上経済的にもあまり恵まれないような・・・そんな気がいたします(T_T)
医療の現場で、薬剤師にスポットライトがあたることはまずありません。名医はいても、名薬剤師はいないのです。
私は映画が好きなのですが、映画の世界でも薬剤師が活躍することはありません。「レナードの朝」という作品では、ロビン・ウィリアムズ扮するドクターに「本当にこの量でいいんですか?」とかブツブツ言いながら調剤する薬剤師が描かれていましたが・・この作品くらいでしょうか、薬剤師が出てくる映画は。
最近ではキーファー・サザーランドの「24」でも、薬剤師が10秒くらい出ていたのですが、いきなり殺されていましたし・・
というわけで、本当に影の薄い薬剤師という職業ですが、私は密かに誇りを持って仕事をしています。薬剤師の仕事は、お薬をつくって「はい!お大事に」と言って渡すことだけではありません。
正確な調剤というのはもちろん大事なのですが、薬剤師の本当に重要な仕事はチェック機能だと思っています。
「重箱の隅をつつくこと、それが我々の仕事!」
新人薬剤師に私は常々そう言っています。
処方せんを受け取って、用法用量のチェック、飲み合わせのチェック、患者さんの年齢、既往歴、職業等を把握して薬による悪い影響が出る可能性についてのチェック、副作用が出ていないかのチェック、etc.
こまかくチェックします。そして疑問があれば処方医に照会します。
医師や看護師に「いちいち小うるさいなぁ、薬剤師は」と思われても、全然気にしません。ここでチェックできるのは私たちだけですし、ここを素通りしたら、薬は患者さんの口に入ってしまうわけですから・・・患者さんの利益を守るために粛々とやるだけです。
薬剤師の存在感のなさの理由は、そういった仕事の過程が、外からはまったく見えないところにあるんでしょうね。